書評│会社のことよくわからないまま社会人になった人へ

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今日も図書館で、いい本ないかな~と探索していると、池上彰さんの本が目につきました。その名も「会社のことよくわからないまま、社会人になった人へ」。タイトルがストレートで、ターゲットも明確ですね。

見た瞬間心に刺さり「俺のことやん」と思って手に取りました。僕は10ヶ月ほどと短いですが、就職経験はあります。病院に勤めていたんですが、組織の事はあんまり分からずに、退職してしまいました。

ですが、将来的に会社というか企業?みたいな事をする可能性もある・・・かもしれないので、読んでみたいと思いました。

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会社は経済の循環器

僕は会社に対して、あまりいいイメージを持っていませんでした。なんかお金の事ばかり追求して、みっともない。みたいなイメージです。ですが、会社が利益を上げる事で、商品が売れ、給料が上がる、社員・客は金を使う、雇用が増える。など、お金が動き、流れができます。

2014年では安倍総理が、景気改善の為、中小企業の給料を上げるような働きかけをしました。やはり、そこには景気の改善には、企業の成功、安定なくしては改善できないのだと思います。

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法人とは

法人契約とか公益法人など、様々な言葉で聞きます。僕も本を読むまでは法人なんて、さっぱり理解してませんでした。法人というのは、法の人、つまり会社なんだけど法律上は人と同じように扱う、ということらしいです。

会社を作るときは、法務局に登記をしなければいけません。登記することによって、社会に人と同じ法人として認めてもらえます。法人として認めてもらえれば、車や土地、建物を立てる事ができます。これらは社長の所有物ではなく、あくまで会社という法人の所有物になります。社長だからといって、決して好き勝手はできないのです。

法人はみんなで寄せ集まった、大きな人というイメージです。一人じゃ弱いけど、みんなの力を合わせて、大きな法人にしていこう、という形だと思います。法人の規模が大きくなれば、仕事の規模も大きくなるといった具合に。

会社は利益を追い求め続けなければならない

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アメリカで50年前の大企業ベスト50の中で現在も残っているのは、GE:ゼネラル・エレクトリック、という会社だけだそうです。確かに会社というのは、大変だろうな、という漠然としたイメージは持っていましたが、予想以上に厳しいようです。

GEが生き残った理由としては、様々な事業を展開し続けたから、だそうです。GEは当初、電機メーカーでしたが、その後、時代に合わせて、メディア・金融といった、あらゆる分野に手を出し、存続してきました。

日本でもよくありますよね。ここは食品メーカーだったのに、美容化粧品のCMをやっていた、なんてこと。時代のニーズに合わせて、変化していかないと会社というのは生き残れないようです。

株式会社、有限会社って?

株式会社って、株を売買しているから株式会社だと思ってました。本を読んでみると、あながち外れじゃありませんでしたが、そこまで単純じゃないようです。

まず、株式会社と有限会社というのは=の意味なんだそう。会社を起こす際は、だいたいスポンサーや出資者がいますよね。それが株を購入した株主になります、もちろん社員が株主という場合も。株式会社の場合は、例えば会社が倒産した場合は、出資した株主はそれ以上の責任を負う必要はありません。株券は紙くずになりますが。

これに対し、合名会社という会社の形があります。これは会社が倒産して、損害が出た場合には、社員・出資者ともに全責任を負わなくてはいけません。これを無限責任といいます。有限責任⇔無限責任。有限は責任に限度があって、無限は責任に限度がないという考え方で良いかと。

株式会社を設立するメリットとしては、信頼度が上がるという点でしょうか。会社はたくさんの資金を必要とする為、お金を集める際には信用がいります。その際に、株式会社○○○という信用があれば銀行も出資をしてくれる可能性は上がると思います。

株の上場とは

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ニュースでたまに、○○○会社が株式上場を果たしました、なんて聞きます。株の上場とは、自分や周りの人に出資してもらっていたのを、誰でも出資できるようにした形です。つまりA社が上場すれば、誰でもA社の株を買うことができます。

会社は株を買ってもらうとお金が入ってきます。株の代わりに渡すのが株券です。会社の売り上げが伸びたりすれば、持っている株券の価値は上がるので、ピーク時に売れば、その差額が利益として貰えます。これが、FXや株の売買ですね。

しかし、株の上場にもリスクがあります。会社というのは株主の為に存在します。出資者である株主を無視する事はできません、株を過半数以上取得できれば、発言権なども大きくなります。

そこで、2005年にライブドアのホリエモンが日本放送株を買い占めました。それを阻止しようと、フジテレビがライブドアと対立。細かい経緯までは知りませんが、結局ライブドアとフジテレビが和解したようです。

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会社の経営とか株式とかよくわかりませんが、上場するという事は買収されるリスクもあるわけで、これぐらいは予想しておくべきだったと思います。後からになって、子供がダダをこねるように、敵対行動をとるのはいかがなものかと。

こういった、目立った行動を許さないのが、日本の今の在り方なのかな、と思います。日本人だけど、日本の気質はやっぱり好きになれないですね。

漫画、サラリーマン金太郎でも、 同じような事が題材にされていました。

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こっちは、マネーウォーズ偏ですが、面白いです。

話しの内容は、金太郎が、JTV(日本テレビ放送)を買収しようとしました。テレビ局は大慌てでしたが、上のように、そういう危機管理ができていないなら、元から上場するなという話です。サラリーマン金太郎は時々読んでますが、読むたびにウォーっと気分が上がります。

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切っても切れない総会屋との関係

株式会社には株主総会があります。総会屋はそこに付け込んできます。総会屋というのは主にヤクザと思えばいいでしょう。総会屋はひとにぎりの株を保有し、株主総会に出席します。会社としては、総会を穏便に済ませたいのですが、総会屋はそこに脅しをかけます。

会社の不祥事、裏金、公にできない事実を総会の席で公開すると言って、お金をむしり取ろうとします。よくもまあ、考えられたビジネスですよね。

会社にそのような、後ろめたい点が無ければ、何の問題もないのですが。逆の場合が多いようです。そこで、会社は総会屋に裏金を渡し、穏便に事を済ませようとします。そこがまた、会社の後ろめたい点になります。現在では、そのような行為は少ないようですが、今でも癒着はあるのでは?と思います。

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日本とアメリカ、組織の違い

日本の会社というのは、ピラミッド形式です。下から、平社員、課長、部長、取締役、社長など。

例えば平社員が、会社にとって有益なアイデアを思いついたとしても、上司に相談し、更にその上へ上へと伝え、承認されれば、やっと会社として動きます。これには失敗が少ないというメリットがありますが、フットワークが重いデメリットがあります。

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これに対し、アメリカの組織構造は至って単純です。左が日本の組織だとすると、右がアメリカの組織構造だと思ってください。全てのアメリカ組織に当てはまるわけではないでしょうが、組織系統がごちゃごちゃしておらず、命令や報告がトップ・社員に伝わりやすいです。

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デメリットとしては一人ひとりの責任が重くなる、という点でしょうか。割と個人プレーや、少数での結果を出さなくてはなりません。失敗しやすいというリスクもあるでしょう。

ただ、会社は利益を追求しなければならない、と書いたように、現代ではフットワークの軽さが求められます。決断を送らせていると、他の企業に追い抜かれてしまいます。移り変わりの早い現代に対応するには、このような組織構成が求められるのではないでしょうか。

労働組合について

労働組合というのはサラリーマン金太郎で見たんですが、イマイチわかりませんでした。労働組合は、社員が一致団結して会社に対し「給料の値上げや、働く環境を良くしろ」などと要望を通す為の団体です。

一人が会社に対し、給料上げろ、と言っても聞いてもらえないでしょうが。多くの社員が声を荒げれば会社も無視はできなくなります。

代表的なのが、ストライキですよね。ストライキというのは、「労働組合法」という法律で認められているようです。僕は、やってはいけない事だと思っていました。ですが、自分たちの労働を守るためには、効果的な手段ではあると思います。

労働組合は会社と対等なもう1つの組織。労働組合というのは大きな組織です。会社にとってはメリットもありますが、デメリットも大きいようです。

メリット

労働組合はいわば、社員の不満を会社に伝える役割をしています。例えば、給料が安い、仕事がキツすぎるなどといった事を伝えます。考えようによっては、社員のストライキを未然に防げますし、不満を解消する事で、よりより会社へと転身することも可能です。

デメリット

基本的に、経営陣と組合は対立関係にあるようです。経営陣は自分たちの思うようにやりたいのですが、組合が大きな力を持つと、給料を上げたりなど、要望を聞かなければなりません。なので、組合を発足させない、潰すというような考え方もあるようです。

会社も人間と同じ

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池上さんの本を読んでいて思ったのが、会社も人間と同じなんだと思いました。頭が社長で、手足が幹部、各臓器に部長・係長がおり、細胞が平社員という考えです。

会社は仕事の規模が大きくなると、自然と社員の数が増え、大きくなります。体が大きくなると、色々な事ができるようになりますが、悪い部分も出てきます。仕事のできないダメ社員、汚職、不祥事などがん細胞の様な部分が出てきます。

早期に発見する為には、労働組合の様な組織が必要ですし、発見が遅れると、悪化してから気づくケースもありそうです。会社も人間と同じで、日々のメンテナンスが大事なんだと思いました。会社経営ってすごいな、というイメージがありましたが、正直めんどくさそうです。

池上彰さんの本は読みやすい

本を読んでいて一番感じたのが、読みやすさでした。池上さんはジャーナリストであり、文章のスペシャリストです。僕ら、ブログを書いているアフィリエイターにとって、ライティングは重要な部分です。アフィリエイトをやっていると、ついつい他人行儀な内容、面白みのない文章になりがちです。

池上さんの本を読んでいて感じたのは、「、。」での区切りが多いこと。文章が「。」で短く切られている。話しかけるような書き方、の3つです。読んでいると、テレビでやっている池上彰の学べるニュース、のように話しかけるような文体でした。読んでいて、分かりやすく、頭に入りやすかったです。

この記事も、池上さんならどういう言い方をするかな、と考えながら作りました。自分の文章力はまだまだ、だと思いますが、一歩、良い文章に近づけた気がします。

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